2007年02月12日

セルゲイ・ポドロフ 「コーカサスの虜」

コーカサスの虜 コーカサスの虜
販売元 : Amazon.co.jp DVD
価格 :
[タイトル] コーカサスの虜
[出演] オレグ・メンシコフ
[レーベル] アップリンク
[監督] セルゲイ・ボドロフ
[種類] DVD

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 ※本館の記事の再掲載です。

 実はこれは学生時代に大学に置いてあって一度見たのだが、感動とショックのあまり、しばらくビデオブースから動くことが出来なかった。1996年の作品。たぶん、今まで見た映画の中でも、最も色んなことを一度に考えさせられ、ものすごい印象に残り、かなりの衝撃を受け、めちゃくちゃ泣いた作品のうちの一つだと思う。始めに言っておくけど、これはホンマものの名作である。でもどうしてだか、僕が探しまわった5、6件あるレンタルショップには置いてなかったのである。なんでやねん。もし今、これまで見た中で一番おすすめの作品は何か、と聞かれたらこれを挙げるであろう。また見たいよう。
 トルストイの同名小説がモデルだが、その舞台を現代のチェチェン紛争に置き換えた作品。一応、戦争ものの映画に分類されるのだろうけど、やたらめったら銃を乱射したり人が殺されたりする描写がたくさんあるアメリカの戦争映画とは違い、ほとんどそのような描写はなく、本当に登場人物みんなが温かくて、誰ひとり憎むべき人がいない。そして、コーカサス(撮影はダゲスタンだったらしい。チェチェンは当時からリアルに紛争が続いていて、非常に危険だったからという)の景色が、なんだか同じ地球上にあるとは思えないぐらい、僕らにとってはどこか非現実的とも言えるぐらい美しく、美しすぎて悲しいぐらいなのである。でも、お話の結末で、突然映画を見ている人たちは、あまりのショックで一気に絶望へ落とされてしまう…。派手な戦闘シーンは全くないのだけど、これが戦争の本質ではないか、と思う。なんだかリアルすぎて、映画を見ているという気がしなかった。
 もう、話の節々を思い出すだけで、胸が熱くなる。こんなお話、他にはない。僕からはこれ以上言わないでおこうと思う。あとは実際にみなさん、ご覧になって下さい。本当にDVD買おうかなぁ…。
 ちなみに余談だが、主役を演じるのはセルゲイ・ポドロフJr.、つまり監督の息子であるが、この作品が彼のデビュー作である。この作品でこの年の最優秀新人賞を獲得し、その後いくつかの映画に出演するも、2002年、映画の撮影中に、まさにそのチェチェン紛争の大きな事件の一つである小学校占拠事件の舞台であった北オセチア共和国で、雪崩にあってわずか30歳の若さで亡くなってしまった。お話とは直接関係のないことだけど、そんなことを考えると、やりきれない。
posted by あらい at 14:01| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画を見る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 北オセチア共和国- align="center" colspan="2"|-首都ウラジカフカス-面積 - 総計ロシア連邦構成主体中:第85位1 E9 m²|8
Weblog: 『世界の国々』
Tracked: 2007-07-29 10:33
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